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数字で見る令和5年中のいばらき消防指令センター
概要
いばらき消防指令センターは,県内20消防本部(33市町)による消防指令業務の共同運用を行っています。管轄人口約197万人から,年間約14万件もの119番通報を受信し、消防部隊への出動指令を行っています。
「災害対応の窓口」である消防指令センターは,住民と消防を繋ぐ重要な役割を担っており、あらゆる災害から住民の安全安心を確保するため,24時間体制で機能しています。
図1 いばらき消防指令センター概要
概況
令和5年中の119番受付件数は147,203件,前年比12.3%の増加で過去最多となり、これまでの令和4年の131,091件の記録を更新しています。
1日に平均すると約403件,1時間に平均すると16.8件。3分34秒に1件の割合で対応していたことになります。
その他警察機関や各事業所からの通報にも対応しています。
業務内容
1受付指令業務
いばらき消防指令センターでは,119番通報のほか,各種緊急通報を受信しています。住民からの通報内容を基に災害種別を判断し,最適な消防部隊を編成し,出動指令を送出します。
2 災害管制業務
消防隊,救急隊に対して,消防救急無線により出動指令,情報提供及び支援業務を行います。
119番通報の内容から,現場の状況を判断し,必要に応じて医療機関や防災機関に出動要請をします。
図2 業務内容
通信指令業務の現況
1 通報の内訳
令和5年中の119番受付件数147,203件の通報の内訳は、救急が101,769件で最も多く、全体の69.1%を占めています。通報訓練や病院問合せ,まちがい電話等を除いた有効受付件数は、107,509件(前年比9.3%増加)となっています。
図表1 令和5年中の災害種別ごと119番通報件数
2 月別・時間帯別受付件数
ア 月別受付件数
月別で最も119番受付件数が多かったのは、7月の14,739件、次いで8月の14,571件となっています。
図表2 月別受付件数
イ 時間帯別受付件数
時間帯別で最も多かったのは、10時台の9,782件、次いで9時台の9,616件となっています。
図表3 時間帯別受付件数
ウ 日別最多受付件数
令和5年中で最も多かった日は、9月8日(金)の583件、次いで7月18日(火)の576件となっています。
平成28年からの記録によると、台風による水災発生時や積雪による転倒受傷、また、猛暑時の熱中症,感染症の流行などの影響により通報件数が増加する傾向があります。
図表4 日別上位受付件数(台風,大雪関連5位,熱中症,コロナ関連5位)
エ 地域別受付件数
地域別では、水戸市消防局管内(水戸市,城里町)が24,762件(1日平均67.8件)で最も多く、次いで茨城西南広域消防本部管内(古河市,下妻市,坂東市,常総市の一部,八千代町,五霞町,境町)の21,676件(1日平均59.4件),筑西広域市町村圏事務組合消防本部(筑西市,結城市,桜川市)の13,065件(1日平均35.8件)の順となっています。
図表5 地域別通報件数上位5位
図表6 最近5 年間の通報件数の推移
その他の統計データ
1 携帯電話などからの通報
携帯電話やスマートフォンからの通報は、当センターの119番通報全体の約60%を占めています。
携帯電話やスマートフォンからの通報は便利な反面、通報場所の特定がしづらいため、災害発生場所の聴取に時間を掛ける場合があります。
2 口頭指導
口頭指導は、救急要請受信時に、指令員が救急現場付近にある者に、電話等により応急手当の協力を要請し、口頭で応急手当の指導(アドバイス)を行うことです。
令和5年中の口頭指導実施件数は、6,100件で、1日平均10.1回となっています。
口頭指導の指導項目別でみると、心肺蘇生法3,682件、次いで止血法2,034件、気道異物除去法77件の順となっています。
図表7 口頭指導実施状況
3 映像通報システム(Live119)の活用
スマートフォンからの119番通報者に動画の送信を依頼し,消防隊到着前に現場の映像を指令センターで受信,確認することができます。迅速な災害現場の情報把握や,119番通報者への正確な口頭指導を実現し,より確実な消防・救急活動に繋げます。
令和5年中の実施件数は433件、目的別では現場の状況把握に最も多く活用され404件で全体の93.3%、119番通報の受付対応と並行し、通報者などに応急手当の口頭指導での活用は、29件で全体の6.7%となっています。
通報統計
(1)119番月別件数
(2)119番通報機種別件数
(3)119番通報内訳件数
(4)各消防本部の通報件数実績