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数字で見る令和4年中のいばらき消防指令センター
概要
いばらき消防指令センターは,県内 20 消防本部(33 市町)による消防指令業務の共同運用を行っています。管轄人口約 200 万人から,年間約 13 万件もの 119 番通報を受信し、消防部隊への出動指令を行っています。
「災害対応の窓口」である消防指令センターは,住民と消防を繋ぐ重要な役割を担っており、あらゆる災害から住民の安全安心を確保するため,24 時間体制で機能しています。
図1 いばらき消防指令センター概要

概況
令和4 年中の 119 番受付件数は 131,091 件, 前年比 15.9 の増加で過去最多とな り、これまでの令和元年度の122 165 件の記録を更新しています。
1日に平均すると約 360 件 ,1時間に平均すると約15件。 およそ 4 分に 1 件の割合で対応していたことになります。
その他警察機関や各事業所からの通報にも対応しています。
業務内容
1 受付指令業務
いばらき消防指令センターでは,119番通報のほか,各種緊急通報を受信しています。住民からの通報内容を基に災害種別を判断し,最適な消防部隊を編成し,出動指令を送出します。
2 災害管制業務
消防隊,救急隊に対して,消防救急無線により出動指令,情報提供及び支援業務を行います。
119 番通報の内容から,現場の状況を判断し,必要に応じて医療機関や防災機関に出動要請をします。
図2 業務内容

通信指令業務の現況
1 通報の内訳
令和 4 年中 119 番受付件数131,091件の通報の内訳は,救急が91,964件で最も多く、全体の70.2%を占めています。通報訓練や病院問合せ,まちがい電話等を除いた有効受付件数は、98,389件(前年比18.4%増加)とな っています。
図表1 令和 4 年中の災害種別ごと 119 番通報件数

2 月別・時間帯別受付件数
ア 月別受付件数
月別で最も119 番受付件数が多かったのは、12 月の13,262件、次いで8月の12,681件となっています。
図表2 月別受付件数

イ 時間帯別受付件数
時間帯別で最も多かったのは、10時台の8,699件、次いで9時台の8,563件となっています。
図表3 時間帯別受付件数

ウ 日別最多受付件数
令和4年中で 最も多かった日は 、 12 月 31 日(土)の583件 、 次いで 8 月 14 日(日)の 529 件となっています。
平成28 年からの記録によると、台風による水災発生時 や 積雪による転倒受傷 、また、 猛暑時の熱中症 や 新型コロナウイルス感染症の流行 など の影響 により 、 通報件数が 増加する傾向があります。
図表4 日別上位受付件数 (台風,大雪関連 5 位,熱中症 コロナ関連 5 位)

エ 地域別受付件数
地域別では、水戸市消防局管内(水戸市,城里町)が22,044件(1 日平均60.4件) で最も多く、次いで茨城西南広域消防本部管内(古河市,下妻市,坂東市,常総市の一部,八千代町,五霞町,境町)の19,131 件 (1 日平均 5 2 .4件)となっています。
オ 最近 5 年間の推移 HP の年間統計をご参照ください。
その他の統計データ
1 携帯電話などからの通報
携帯電話やスマートフォンからの通報は、当センターの119番通報全体の約55%を占めています。
携帯電話やスマートフォンからの通報は便利な反面、通報場所の特定がしづらいため、災害発生場所の聴取に時間を掛ける場合があります。
2 口頭指導
口頭指導は、救急要請受信時に、 指令員 が救急現場付近にある者に、電話等により応急手当の協力を要請し、口頭で応急手当の指導 (アドバイス) を行うこと で す。
令和4年中の口頭指導実施件数は、5,6 95 件 です 。口頭指導の指導項目 別 で みると 、心肺蘇生法4,105件、次いで止血法1,397件 、気道異物除去法84件 の 順 となっています。
図表5 口頭指導実施状況

3 映像通報システム L ive119 の活用
スマートフォンからの119 番通報者に動画の送信を依頼し,消防隊到着前に現場の映像を指令センターで受信,確認することができます。迅速な災害現場の情報把握や,119 番通報者への正確な口頭指導を実現し,より確実な消防・救急活動に繋げます。
令和4 年中の 実施 件数は320件、 目的別では 現場の状況把握に最も多く活用され 230 件で全体の71.9%、 119番通報の受付対応と並行し、通報者などに応急手当の口頭指導での活用は 46 件で全体の14.3%となっています。
通報統計
(1)119番月別件数

(2)119番通報機種別件数

(3)119番通報内訳件数
